ここからは作品世界をより深く知りたい方の為のページとなります。少しだけのぞいてみるのも、やめるのも。深く深くtileに浸かるのも…あなた様次第です。。
--既知(既に見知ったもの)と未知(まだ見ぬ、知らぬもの)の狭間に在るという最果ての地[tile]。そこは島のようでありながら、その実は辺りを深い霧によって囲まれた地である。
その霧の道はどこまでも終わり無く続く事もあれば、いとも簡単にひらける事もあるというが、霧の果てには何が在るのか、否、果てなど無いのかもしれない。その「場所」に辿り着けるものは限られた存在だけなのだから。
tileという地では、その物事、存在、時に至るまで全てが空白の森albaforia(アルバフォリア)に通じ、ろ過され、在るべき所へと戻っていく--
--tileにその存在が確認されているもの、人等--
・niger(ニゲル)…物語の軸である最果て古書店の店主、そのふたつ名。真名は別にある。常に黒しか纏わない事からその名がついた。
・shiro(シロ)…最終的には古書店に住む事となる不思議な瞳の白い少年。シロという名は主であるnigerにつけられたもの。小説版の主人公。
・zigil(ジギル)…古書店の前に広がる庭の管理者及びalbaforiaの探索が主な仕事であるはずがnigerの身の回りを全て行う執事的な面も持ち合わせている。fionealとは同郷だが、訳あってひとりnigerと出会い今に至る。
・fioneal(フィオニール)…zigilの謎に満ち溢れた幼なじみ。最終的には古書店の一員となるが現在はまだどこか知られぬ場所おり、ひとり、鉱石から糸を紡ぐ日々を送っている。
・cieto(キエト)…主nigerがalbaforiaで出会った杖の形をしたモノ。人語を操り、その深い知識でnigerを手助けするうちにお互いに唯一無二の存在となる。cietoは呼び名。杖の形の名はnemns(ネムス)の樹石。
・鉱石郵便局局員no.1~未確認個体まで…鉱石の街coda(コダ)にある鉱石郵便局に属するもの、外れたもの。彼らはそれぞれ1個体につきひとつの鉱石をその身に抱いている。役割も環境も異なる彼らを繋ぐのはただその石ひとつのみ。
*(小説で描かれるモノ)
・rukash(ルカシュ)…色とりどりの街biela(ビエラ)4番街で働くトロッコ使いの少年。シロがbielaで出会った初めての人であり、後に親友となる。
・louda(ロウダ)…biela5番街にある黒猫紅茶店zizioの現在の店主。bielaでのシロの心と体の拠り所のような人。優しい瞳の奥には何かを抱えているようだが、シロには決して悟らせない。その傍らにはいつも同じ瞳の温度を持つ黒猫がいる。
・氷の魔術師マギナ サリバン…biela11番街にある隠れた店でシロの訪れを待つ、かつて人であったはずの人ならざる者。
(*bielaは6つの区画からなるが、そこに振られた番号は意味の無い配列となっている。それにも理由があるらしいのだが…)
・sariとsari(サリとサリ)…空白の森albaforiaから繋がる異次元に住む双子の姉妹。
*(作品世界で描かれるモノ)
・夜光鳥gilve(ギルヴェ)…月の無い国にいるという不思議な鳥。人々がランプに火を灯す頃、枯れた木々の枝に降り辺りをやさしく照らすという。
・povoro(ポヴォロ)…菜種の花に似た植物で中心部に光を宿す不思議な枯れ草。灯りを着ける時期にはトーチの枝として人々に重宝される。
・leprechaun(レプラコーン)…tileにおけるレプラコーンは生真面目な妖精の靴職人である。その手にはひっきりなしに届く妖精たちからの手紙をまとめた古書があるらしい。
・トムテとピート…クリスマスになるとtileの夜空に現れる。トムテがサンタでピートは弟子。いつのクリスマスにもどの時代のクリスマスにも、人がいなくなった国のクリスマスにも、彼らは変わること無く空を駆けつづけている。
・無音の回廊…tileに予告無く不定期に現れる回廊で、出現する度に古書店へは調査依頼が届く。行く度に、そこには毎回異なるモノたちが音も無く在るという。
・降国(コウコク)…人々の間で語られるtileにあるという地下の国。
・黒蝋伯爵…ハロウィンの頃になると決まってnigerに届く手紙の送り主。黒蝋の城の主。そこにはかつて白く輝くひとりの少女がいたらしい。